出産とコロナ 受け入れの病院がない?

子育て・健康

こんにちは!MIKUです。
第7波真っ只中。医療の現場もひっ迫しています。
陽性妊婦の病院受け入れ困難、背景に医療現場のひっ迫というニュースを見て、最近出産した者としては他人事とは思えず…
もともと、産科医は激務のため、医師の数が少ないといわれています。
横浜で第1子妊娠が分かった時、妊娠7週くらいでしたが、今すぐ出産する場所を押さえるよう言われました。当時はそんなことあるの?とびっくりしました。実際に周りに産科が少なくて。前はやっていたけど出産は当院ではできませんというというところも多いようです。
今回はコロナ第6波中だった第2子出産時のことを書いていこうと思います。

出産する病院 

私は2022年3月に地域周産期母子医療センターを持つ病院で出産しました。
大きな病院で出産を決めたのは、上の子の出産後7カ月から尿鮮血が出て、特発性腎出血と診断。
結局原因はわからないまま、1年後に手術を受けています。健康診断で尿鮮血が出ることもあり、妊婦検診中も尿鮮血が出ていたので大きな病院で産むことを決めました。
2022年1月に入ってコロナ第6波に。切迫早産となり、有給休暇をほぼ全て使い切って早めに休みに入りました。切迫早産で入院になるかも?私たち夫婦の両親は県外の為、頼ることもできず。上の子は保育園ですが、コロナの感染拡大(第6波)で登園自粛の要請。保育園に行くとなると切迫早産もあり送迎が大変。保育園を休ませると切迫早産の中、子どもとの生活が大変。保育園を休ませたりしながらなんとか過ごしました。
やっぱり不安はコロナ。保育園から?夫から?家庭に持ち込まれる可能性。コロナになってしまった時の対応について事前に病院に聞いてみました。

感染流行時の病院のコロナ対応

地域周産期母子医療センターを持つ病院のコロナの対応(2月上旬:第6波真っ只中の時)
陣痛が来た場合→来院し入院になる場合はコロナの抗原検査をするので早めに来院が必要。(案内では検査結果が出るまで30分はかかるとのことでした。実際に陣痛が来て来院した時は検査結果が出るまで1時間弱かかりました・・・)
病院ですでにコロナ陽性者の出産を対応していたら、当院で受け入れは不可。(対応できる妊婦は1名)他の病院を案内するが、感染者が増えている状況なので案内先があるかは不透明。

正直、大きな病院なのにコロナ陽性妊婦の対応は1名しかできないと聞いた時、不安が大きくなりました。確かにコロナ患者の対応は大変ですが、大きな病院でこの状況なので街のクリニックなら間違いなく救急搬送されるのかな?大きな病院での出産を決めてよかったと思う反面、もしコロナになっても出産がそこでできない・出産するところがない可能性には不安しかなく。コロナにならないよう生活するしかないという思いでいっぱいでした。
※2022.2月時点の対応のため、病院・地域によっても対応は様々かと思います。あくまでも一例ですので、現在の状況は病院にお尋ねください。

出産のとき

2回目の妊娠ですが、お腹の張りや陣痛が分からず…という妊婦でした。
切迫早産も何とか乗り切り、予定日も過ぎた40週2日の夜。
10分間隔の痛みが2回。陣痛かな?と思い、産院へ連絡。
入院の場合はコロナの検査が必要なため、今すぐ来院するよう言われ急いで産院へ向かいます。
産院に着いたときは子宮口が6cm開いており、(最後の検診の時は子宮口4cm)検査結果を待たず、生まれてしまうかもと助産師さんに言われ、ベッドはありますが、前室のようなところだったのでここで産むの?ととても不安になります。不安な表情を察してくださり、ここでも私がきちんと対応しますから大丈夫ですよ!!と言ってもらい、この子と頑張ろうと思いました。出産って始まったら止めることも後戻りもできないってどこかで聞いたな…と思い出します。
そう、今は頑張るしかない。
ソフロロジーの本を読んで練習をほーんの少ししていたので会話ができるくらい落ち着いていられました。コロナの検査結果がまだ出ないねと話しながら、1時間弱。陰性でした~と看護師さんが来てくださり、分娩台へ移ります。それまで、助産師さんは防護服を着ながら背中をさすってくださっていたので本当にありがたいなという思いと大変だっただろうなと。
分娩台に移ってからぐんとお産は進みます。
急に私は呼吸が苦しく、手のしびれも出できます。助産師さんにその旨伝えます。意識がどんどん遠のいていくのが分かり、何度も看護師さんに名前を呼ばれているのがぼんやりと分かりました。酸素5Lと聞こえ、1分もたたずに、投与していた酸素5Lがすぐに10Lに。「10」という数字が聞こえた時、そんなに悪いのかな…と。
周りがバタバタあわただしくなり、気づいた時には分娩室内に10人弱のスタッフがいました。
何が起きたか状況が分からずでしたが、助産師さんから
「赤ちゃん心拍が下がっているので吸引分娩します」
と告げられます。
赤ちゃん大丈夫かな、陣痛も呼吸も苦しくて、こんなに痛いの?
前回の出産が6年前。痛みは正直忘れていました。
次で出すよー!!と2回ほど声をかけてもらい、赤ちゃんが出てきました。
赤ちゃんの心拍を確認ができ、無事出産が終わります。
後陣痛もなく、赤ちゃんが出てきたときに一緒に胎盤も出てしまっていたとのこと。
そして縫合がとても痛かった・・・その間も手足の震えが止まりません。
たくさんのスタッフの中には、小児科医もおり、赤ちゃんの心拍が下がったので急ぎ来てもらったとのことでした。産後すぐに赤ちゃんのことも診てもらえ安心しました。
陣痛から出産までにかかった時間は3時間13分。産院についてからは2時間ほど。
1人目も早かったですが2人目はさらに早かったです。
吸引は1回のみだったので頭の形はいびつにならず済みました。
無事生まれてくれたこと、周りの方のサポートにも感謝です。

助産師からのフィードバック

入院中に、助産師さんから出産時のフィードバックがありました。
1人目の出産時は個人院で、フィードバックはなかったので、初めての経験です。
私の場合、分娩台に移ってから目まぐるしく状況が変わったので、フィードバックで状況を知ることが出来ました。助産師さんからお話を聞く形で進んでいきます。

  • 子宮口全開までは順調なお産だった。
  • 意識が朦朧として、酸素投与はしたが、うまくいきむことが出来ず、早く赤ちゃんを出す必要があった。
  • 赤ちゃんの心拍が急激に低下した時、緊急帝王切開するか、吸引分娩するか検討。初産なら迷わず帝王切開だったが、お産が進んでいたので吸引分娩になった。その場では詳しくは伝えていなかったが、赤ちゃんの心拍低下が急激だったので心拍停止の可能性があったため小児科医を呼んでいた。
  • 胎盤がすぐに出てきたことについて、通常は赤ちゃんが出てきてから10~15分後に出てくるが、もしかしたらお腹の中ではがれていて酸素がうまくいっていなかったのかもしれない。

助産師さんも赤ちゃんが出てきたとき、赤ちゃんが大丈夫か、とても心配していたが、産声が聞けて安心した。本当に何もなくてよかった…と話してくださいました。
一人目の出産時よりも、助産師さんが付きっ切りでいてくださり、コロナで出産立会いもできないので余計にとても心強く、小児科との連携もあり、やはり大きな病院で出産を迎えることが出来てよかったと感じました。

コロナの中で出産を終えてみて

個人的には出産は若いうちがいいかもな~ 6年前と違い、本当に体力がない・・・
そして、妊娠が分かった時に少しでも体調や取り巻く環境などに不安・心配があれば大きな病院という選択肢を考えてほしいです
地域性もあると思いますが個人院から緊急搬送となった時に幾つも病院を断られているのを横浜に住んでいるとき聞いたことがあります。
妊娠中に妊娠糖尿病の診断を受けた時、個人院だと産婦人科のみなので、別に内科受診をする必要が出てきます。私の場合は第2子妊娠中に妊娠糖尿病の診断を受けましたが、病院に代謝内科があったので産婦人科の受診に合わせて代謝内科を受診していました。(妊娠糖尿病についてはまた別途書こうと思います)
あとは出産時の他科との連携ができるのは大きな病院のいいところだと思います。
今回私が個人院で出産していたら、きっと緊急搬送されていたのではないかと思います。そういったことを考えるとやはり大きな病院でよかったなと思っているのと、本当に出産は何が起こるかわからないということです。
出産は命がけ。本当にそうだなと思いました。
コロナで何が起こるか分からない状況でもあるので、もし私がもう一度妊娠したとしても大きな病院を選ぶと思います。
その方の置かれている状況・環境を加味して出産する病院を決めるしかないですが、、、何かの参考になればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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